これからの時代のキーワードとしての「Dig」

「ディグる」という言葉が使われ出したのはいつだろう。元々はDJなどのヒップホップカルチャーシーンで使われていた単語だ。英語digは掘るという意味でレコードショップで山ほどあるレコードの中から目当てのものを掘り出すこと、転じて調べるなどの意味になったのだとか。

起源は定かではないがそれが、いつの日か若者カルチャー全体で使われ出し、ディスる、ググる、などとの同じようにディグるという動詞として定着したらしい。

そんなディグという言葉だが、今後の時代においてディグという言葉は大事な言葉になるだろうと僕は思っている。

全てがコモディティになる時代おいて、人より抜きん出た存在になること、もっというと成り上がりが発生するのは非常に難しい。競合の数と、顧客の見る目は毎日上昇していく環境で、オリジナリティや、ファンを獲得する難しさは全国のマーケターやブランディングなどに従事する人が感じているだろう事実だ。

それは、若者の身近な世界でもある。

何者かになりたいという欲求が今の若者には多い気がする。

SNSのフォロワーを追い、自己ブランディングが大事と言いながらヒッチハイク日本一周を目指し、毎日挑戦だと言いながらTwitterをする人が確かに増えている

この空虚さは一体なんだろうと感じた時に、人生のテーマ、もっというと自分の好奇心が動く瞬間を知らないからなのかもしれないと僕は思ってる。

別に盛大なテーマがなくてもいい、それでも私はこれがしたい、ここが気になるを言える人はカッコいい。テーマとそのテーマになぜ気になるのか、そしてそれをどこまで深めるのか、この掛け算だけがオリジナリティを産んでくれる。決してSNSの発信をやっていれば何者かになれるわけじゃない。地道なテーマ設定とリサーチ、なによりもそのものへの溢れ出る好奇心から生じる圧倒的なコミットメント。それらの掛け合わせからオリジナリティは生まれていく。

Dig Labはこのコモディティ化の深刻な時代において、オリジナリティを持った生き方を見つけるために必要な、好きなもの好奇心が動くもの、深めたいものの見つけ方と、そのディグり方を同年代のディグっている若者と一緒に探究するプロジェクトだ。

ディグを科学し、ディグから生まれる新しい価値を世に出していく、そんな探究プロジェクトをSENSE:Dで始めていく。

種市慎太郎
PROFILE_

種市慎太郎 / ライター

SENSE:D プロデューサー

2001 年生まれ、立命館慶祥高校卒。IRENKA KOTAN合同会社代表。
学生時代から札幌でクリエイター支援の学生団体を設立し活動。2020年4月より現職。高校生向け起業教育事業「START U-18」のプロデューサーや北海道のテックコミュニティ「未完project」のプロデューサーなど、様々なコミュニティやクリエイター支援のプロジェクトのプロデューサーを務める。

Dig Lab

深く、密度の高い探究を進める上で欠かせない「Dig」にフューチャーしたイベントを企画していくプロジェクトです。
デジタルネイティブの視点から見た新たな仮説やユニークな発想に対して、適切なDigり方を模索しながら探っていくことでこれからの時代、どのように独自の文脈を形成していくか、有意義な探究をしていけるかということについて考え、イベントという形で実行していきます。