未完Foundationは、技術で地域をよくするのをコンセプトにした若手のエンジニアに向けたイベントやワークショップを開催する非営利組織だ。

北海道というエリアをコアに、エンジニアのキャリアの地域間格差という課題に向き合うために、キャリアアップにつながるコンテンツとして、毎週のワークショップやイベント、自治体と組んで行うハッカソンなどの開催を、積極的に行っている。SENSE:Dでは、そのコンテンツ企画面での支援や非営利組織の経営などのプロジェクトマネジメントなどを提供する形で関わっている。

オンラインで200名以上の若手エンジニアに向けて、毎週のようにコンテンツを届ける中で、SENSE:Dでは特に地域だからできないのを解消するための東京の企業を巻き込んだ企業協賛コンテンツを作ることに注力しており、企業の採用予算をうまく使うことで今までは大学や専門学校がケアしきれなかったエンジニアのキャリア面での支援や、スキルアップを注力するモデルを作っている。

エンジニアが不足する日本において、東京だけで採用活動を行うことに限界を感じている企業は多いが、自社のネットワークのない地域で産学連携を効率的に使いながらエンジニア志望の学生を集めコンテンツを作り、スキルアップの場を提供するのは、1企業だけで行うにはかなりハードルがある。

採用記事を出すだけでは伝わらないし集まったとしても教育コストが重くのしかかる。従来はそのために地方での採用はかなり難しかったが、未完foundationの存在によって、集客/コンテンツ企画/育成にかかるコストを削減しつつ、良い地域ネットワークを作ることができるようになる。

ただの採用ではなく、エコシステムの発展と、地域の教育をうまく両立するためのコンテンツやプロジェクトの設計を、SENSE:Dが入ることで円滑に実施可能にし、新しいモデルを作ることを目指している。

このプロジェクトは今年から法人化し加速する今後もSENSE:Dとして関わりつつ、新しいモデルが日本のテクノロジーセクターに広がることを目指して動いている。