プロジェクトレーベルSENSE:Dは、NHK札幌放送局が挑戦するこれまでの放送局と違い、地方のネットワークを持ったメディアとしての「新しい姿」としてのあり方を模索する「TRY-ASSEMBLE」のプロジェクトの制作を行った。
突然だが、あなたにとって、現代の地方放送局はどのように映っているだろうか。
どのくらい地方のテレビやメディアに目を通し、どのくらいの価値を見出しているのか。
おそらく半数以上はなんとなくテレビをつけてチャンネルを眺めているくらいの利用にとどまるのではないだろうか?
この現状は私たちが必要としている情報を地方放送局は発信していないことを示唆する。全国区の放送局の番組をみている以上、私たちの必要としている情報はそこで得られると考えられる。
また、SNS(ソーシャル・ネット・ワーキングサービス)が世の中に普及し、私たちがメディアとして情報を発信できるようになった今、ますます放送局が発信する情報にニーズが生まれているのかははっきりと断言できない。
ではどのように地方放送局のあり方を定めればいいのか。
そこで、「地方」放送局というメディアの特性をいかし、地域の人々の関係を築きながら地方の人々を応援していく取り組みがNHK TRY-Assembleだ。このプロジェクトではニュースを届けるだけでなく育むメディアとして、実験的なコンテンツを展開し、地方のネットワークを活かしたコラボレーションを生み出そうとしている。これは、公共放送であるNHKだからできるスキームだが、これによってどこに暮らす人でも、メディアをうまく使い、活動を広げることができる。
今までの放送局の枠組みから外れ、地域のネットワークを活かしたコラボレーションを起こすことで、NHK札幌放送局は新しい地方放送局として価値のあるメディアとして生まれ変わることができるのではないだろうか。
実際にSENSE:Dでは、NHK×積丹町の活動を記事化するための取り組みに編集として参画し下記のような記事を作っている。NHKといえば、紅白のようなイメージだけではなく、新しい公共放送のあり方、もっというと地方放送局として目指すあり方の実践としてこのような取り組みを今後もSENSE:Dとして関わりながら見守っていきたい。
・ウニだけじゃない通信002【特別編】「誰かがやるのではなく、自分がやる」青い海で広がる、挑戦と伝統継承 / 想いが息吹く町、積丹の記録(前編)
・ウニだけじゃない通信003【特別編】「問題を解決するピースが揃った」山と緑が導く新たなアクション / 想いが息吹く町、積丹の記録(後編)
投稿日 | 2022年6月1日 |
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更新日 | 2022年8月29日 |